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ストリートやフラットランドなどフリースタイルBMXシーンとして初となる、カーボン製リムが登場です。
SNSへ投稿された際には世界中から多くの反響が寄せられ、直後にはFelix PrangenbergがSIMPLE SESSIONで使用し好成績を収めるなど、注目の高さは疑いようもありません。
高品質なTORAYCAカーボンを使用し約2年間のテストを経て遂に今秋発売を迎えるCARBONICリムは、非常に剛性が高く、ECLATがラインナップするどのリムよりも軽量な360gをマークしています。
アルミ製では実現できない剛性と重量は、フリースタイルBMXシーンで革命的と言えるでしょう。
軽量であることに目を奪われがちなカーボン製リムですが、そのアドバンテージは、通常のアルミ製に対する圧倒的な剛性感だとECLATから回答が届いています。
具体的なモデル名はありませんでしたが、アルミ製ダブルウォールリムに対し、新作のCARBONICリムは50%を超える剛性アップを確信しているとのこと。
現行モデルで最も高剛性だと思われるBONDIリムのERDが387mm。対するCARBONICリムのERDは374mmとなり、リムハイトがあり内径が小さいということだけでも高剛性であることが伺えますが、前者の重量が555gに対して後者が360gであることも加味すると、50%以上の剛性アップは驚愕です。
ほとんどのアルミ製リムには継ぎ目があり、それを溶接やピンで留めているわけですが、CARBONICリムについては一体成型された継ぎ目のないリングとなり、縦にも横にもネジレにも強いリムに仕上がっているようです。
高剛性であることは、体から車体へ伝わる力のロスが軽減され、ペダリングにしてもバニーホップにしても、180や360などのトリック時にも、すべての動作においてダイレクト感が増すということでしょう。ダイレクト感が増すことでトリックはより正確性を増すでしょうし、バニーホップやエアーの抜けもキレが増すと想像できます。
ところで、岩や木の根が連続する山の斜面を、80km/hで駆け下りることもあるMTBダウンヒルに使用されるカーボン製リムに求められる耐衝撃性能は120J(ジュール)とされているそうです。
ECLATのCARBONICリムへ行ったテストでは、それを超えた140Jで破損したとのこと。
※タイアを装着せずに垂直に立てたホイールへ重りを垂直に落として行われるそうです。
BMXのストリートやパークでのライディングでは、ドロップオフやハイエアー時、またはトリックを失敗した際に車体を投げてしまった時など、リムへ強い衝撃が加わる機会が多々ありますが、MTBダウンヒルのリムに匹敵する性能であれば安心して運用していけるでしょう。